私たちMING folk equipmentは装飾としてのデザインではなく、使い勝手や合理性を追求した “実用の美” を感じられる洋服や手仕事から生まれる日用品など、生活のいち道具として長く日常に使えるような、そんな私たちなりのフォークエキップメント(民具)を提案しています。

「MINGが考える物との付き合い方」

様々な職人やその道のプロがいるおかげで私たちは日々の暮らしが豊かになっていると思う。
その様々な専門家たちだけが着られる特別なワークウェアー(ユニフォーム)が私には格好よく、時に羨ましくも見える。

私たちはこれまで、衣類でありながら道具としての役割も果たしている数々のワークウェアやミリタリーウェアに出会い、その奥深い世界に魅了されてきました。

時代の変化と共に産業が変わり、その影には偉大な労働者達がいました。その労働者を支えるためにワークウェアは進化してきたと言えるでしょう。破れない丈夫な生地、動きやすいパターン、使い勝手の良いポケット。多種多様な要望に応えてきたワークウェアメーカーやデザイナー達がいる事も忘れてはなりません。こうして日々使い込まれたワークウェアの姿は何にも代えられない魅力があると感じるのです。


私たち洋服屋はシェフや家具職人にはなれないけれど、洋服のことは同じくらい熱い想いを持っている。その熱量を、憧れを、人を守る洋服であるワークウェアーに託します。

その1つの答えが人を守る洋服 である「エプロン」

専門家ではなくても私たちの暮らしの中に”エプロン”は欠かせないアイテムだとも思うのです。料理をする時、庭作業をする時、掃除の時、靴磨き、DIY、キャンプ、薪割り。丈夫で長く使い続けることができ、愛着のあるエプロンは、ささやかながら日常を豊かにしてくれると思います。

物は消耗品です。使えばいつかは壊れたり無くなってしまう物でもあると考えます。ですがせっかく買った物を大事にしすぎるがあまりなかなか使えない。物にとって、タンスの肥やしになる事ほど不幸な事はないようにも思えます。私たちは、ガシガシと使うことは物を傷めることではなく、その物を存分に堪能する事だと考えます。大事なのはその後、愛着を持ってきちんとケアすることができるか。

現代では物がありふれているゆえ、物をそこまで使い切ることがない、またはその前に新しいものに買い替えてしまう。そのサイクルが結果不要な物を増やすことに繋がっていると思います。1つでも愛着のある物を身の回りに置くことで、物を捨てるという選択肢が少なくなると思っています。そしてそれが洋服だけではなく家具や日用品など身の回り全ての物がそういった価値観になれば、物を捨てない環境が整うのではないかと考えます。

もうこれ以上不要なものを増やさない作らない。そんな想いからMINGのオリジナルは作られます。

一見矛盾しているようにも聞こえますが、これ1つあれば十分。そう思ってもらえるような物作りを目指します。

 

お金がないから買えないんじゃない、ボロボロになっても手入れをして大事にしている。

「そのあなたの心が美しいね!!」

そんな言葉で溢れる世の中になることを願っています。